【オアフ島】ホノルル・レール・トランジットプロジェクト
アメリカ上院議員のブライアン・シャッツはフェデラルファンドで新たに$63,800,000をホノルル・レール・トランジットプロジェクトに確保しました。
Honolulu Authority for Rapid Transportation、通称「HART」は「決して簡単ではない予算の確保が実現した」と深く感謝を示しています。
このプロジェクトは、アメリカではじめての完全自動式・都市部レールシステムとなり、ホノルル郊外のカポレイからホノルル国際空港を経由し、中心部のアラモアナ・センターまでを結ぶオアフ島の南側約20マイルに渡りつながるもので、当初かなりの注目を集めていました。
車両の設計・製作を手掛けるのは日本の日立製作所の子会社「日立レールイタリア社」で、車両の組み立ては「日立レールUSA」で行います。
HARTはこのプロジェクト計画から10年、市とアラモアナまでの開通を約束していましたが、資金ぶりがうまくいかず、その約束を果たすことができずにいます。
市民のニーズも大きく変わり、特にコロナで大きく変わった生活習慣や移動手段の中で、開通の目的である「渋滞緩和」も在宅ワークが増えたおかげで以前より改善されたと言われています。
その中で新しいリカバリープランは当初の計画より約30%短い新ルートを2031年までに完成させると発表し、サウスストリートまで開通させるとのこと。
しかし、その代わり乗車率は当初の計画ほど見込まれないとの予想を立てています。
市は資金をもっと調達し、アラモアナまでの開通を実現させることを強く望んでいるとのことです。
今回の政府からの資金確保は何年も開通が未定であったこのプロジェクトを前進させる大きなバックアップになりそうです。